© 凪工房の住まい日誌 All rights reserved.

20193/23

建築家って?01

自称建築家

ところで「建築家」っていったいなんなのだろう?実は「建築家」と言う明確な定義および法的な根拠は日本にはない。言ってしまえば「私は建築家です」と言えば誰でも明日から建築家になれるのです。

つまり自分では「いや~私は単なる{建築士}ですよ~~」と謙遜しているが素晴らしい建築物を設計している人のことを「他称建築家」と言い、建築物を一つも設計したことがなくても自分のことを建築家だと言っている人は「自称建築家」なのである

「自称建築家」とはどういう言葉かというと、たとえば犯罪などで彼が捕まったとき、職業を聞かれうっかり「建築家です」などと胸を張って答えてしまうため、取調員が困った顔をして裏でヒソヒソと「建築家という職業はあるのか?…ちょっと調べてくれ」などという囁き声がつい立の向こうから聞こえてきて、翌日の新聞に「○○市在住の{自称建築家}が逮捕されました」という感じで使われることもある程度の呼称である。

つまり「芸術家」や「音楽家」が別に日本芸術院会員でなくても芸大を卒業していなくても構わないように、日本では「建築家」もその程度の野放しな呼称、通称である。

「建築士」というものは建築士法という田中角栄がつくった法律のうえで成立している「資格」であるが、30万人近く居る一級建築士がすべて自称他称問わず「建築家」であるわけがない。そのなかで建築士会という団体に属している建築士(一級・二級・木造を含め)は約12万人、日本建築家協会という一番「建築家」色の強い団体に所属している人は約5千人程度である。

もちろん日本建築家協会としては「建築家と自称するのであればウチに所属しなさい!」という気持ちはあるのでしょうが別に所属しているからといって素晴らしい建築家であるとは限らないし、他の協会員の推薦が必要でなおかつ年会費もべらぼうに高いし別に「建築家バッチ」や「建築家シール」をもらえるわけでもないので、一匹狼の若手建築家などはほとんど興味をもっていない。

自称他称問わず「建築家」といえば一般の方は当然「一級建築士」の免許をもっているように思われるがそれは間違いである。最近は少なくなりつつあるが、建築家本人に許可がなくても実は建築事務所は開設できるのだ。建築事務所を開設するには「開設者」と「管理建築士」という人が必要で通常建築士の免許を持っていれば両者は同じでもいいが、もっていない場合はたとえば奥さんが建築士の免許をもっていれば建築家であるご主人の名前を冠した設計事務所を開設することができる。一応事務所に専属であることが原則ではあるが、建築士1人いればあなたでも明日から建築事務所は開けるのである。何を隠そう「東急ハンズ」も立派な一級建築士事務所であることを思えば、建築業界とは実に「ゆるい」システムの社会であることがおわかりいただけるだろう。

つまり、社会のシステム的に「建築家」というものを理解しようといくら調べてもそこからは何も浮かびあがってこないので諦めた方がいい。「建築家」というものはあくまでも「建築家という考え方」「建築家という態度」「建築家という生き方」と理解したほうがよさそうである。

「建築家」の概要が少しは理解できましたでしょうか?

次回は「建築士」と「建築屋」についてです。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

20206/5

image

https://www.youtube.com/watch?v=SzVMdwQCXes …

20206/2

照明計画

https://www.youtube.com/watch?v=VDI7E9CvO-k …

20203/30

Movie02

https://www.youtube.com/watch?v=KuHzyb0K1PE 物語風な動画作り。 …

20203/28

完成予想図

LUMION10.3 https://www.youtube.com/watch?v=w80Q3Xl9ugQ&featur…

20203/5

カーポート検討

https://www.youtube.com/watch?v=GNCPyUrXzSI https://www.nagisako…

ページ上部へ戻る