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20193/27

建築士と建築屋

建築設計事務所の世界に「代願(だいがん)」というものがある。世に設計事務所はあまた存在するが「自称建築家」でも「他称建築家」でもない「設計士さん」と呼ばれる人たちの主な収入源である。

「代願」とは建築士のいない工務店、建設会社、ハウスメーカー、不動産会社などが役所に建築確認申請の書類を提出する際、図面を作成し書類を整え役所との折衝を肩代わりして建築確認済証の受領を請け負う業務の俗称である。そこに創造的な作業は何もなく単なる「代書屋」のようなものだが、規模や構造の差こそあれ戸建住宅1件あたり20~30万円の報酬でしょうか・・・多くの「建築士さん」はその業務による報酬目当てに建築士の資格を取ったはずだ。

最近は戸建て住宅の建築確認申請も煩雑化してきており、建設会社や工務店のその作業に費やす時間が取れなくなっているという現実はあるが、たとえばインターネットで「代願」と検索してみると、「欠陥住宅と代願行為」といった内容が中心で、代願行為そのものが欠陥住宅の温床のような状態であることがわかる。最近も大企業での違法建築が発覚しましたが・・・代願がすべての原因とは言い切れませんが、そういう企業の体質がそうさせたのではないかと推測できます。要は建築確認申請上の書類の設計者、監理者の項目に「設計士さん」が記名捺印しているのに、実際は現場に一度も行かずその監理業務を放棄しているので「欠陥住宅」がどんどん発生するという仕組なのである。

しかし、代願は儲かる。別に頭を使う必要はなく数だけこなせばいいのである。分譲住宅などで何十棟も代願する場合はおそらく「ぼろ儲け」であろう。つまりそうなってくるとたとえ建築士の免許を持っていようが「建築士さん」から「建築屋」と呼ばれる「土建大国ニッポン」を政治家とともに支える人種になってくるのでる。

そんな人々はそんなあなたの家を設計する「建築家」であることはまずない、と祈りたい。これはなかなか難しいことだが、勇気のある建て主さんは建築家に会ったときに「代願ってやられてますか?」とイヤらしい質問をしてみるといい。「昔世話になった大工さんの申請をちょっと手伝ったことはありますけどね」ぐらいならまず許してあげてもいいだろう。「はい!がんばってやってまっせ!」と自信満々に言い放つ建築士なら今すぐに事務所の出口を探したほうがいい。しかし通常の建築家は代願なんてやっていないのに、そんなことを聞く建て主の神経を疑われ、人間関係が崩壊すると考えられるので、やっぱり聞くのはやめておこう・・・

建築家は「自己の信念の確立」に裏打ちされた、ただの建築士ではないのだ!という意思のもと、「建築家」のよくわからないプライドは、じつは非常に真面目なところから発生しているものなのである。建て主もその辺を理解しておく必要が、あるだろう。

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