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プラン無料は当たり前?(後編)

「建築家住宅」初回の案がそのまま実施されるということはほとんどなく、何度も建築家と建て主がコミュニケーションをとって、打ち合わせをして、何案も練り直して作られていくものであるので、初回のプレゼンテーションとはまさに「設計の進め方」のプレゼンテーションであり「こんなことがやりたい」という建築家の大きな方向性を示すものなのである。

もし建築家が「いや初回はタダでいいです・・・」と言ったとしてもその言葉の裏には、「ぜひこの方向性でやりたいんです!」という建築家のメッセージなのです。もし、初回からでもこの建築家なら初期プラン料を払ってもいいと思えたなら、是非「いや、払います。ですから素晴らしいものを提案してください!」と言ってあげれば、建築家は奮起し、熱心にあなただけの住宅を提案してくれるはずです。それが初回プレゼンテーションにおける正しい建築家の使い方である。

また工事費の見積もりに関しても「無料神話」が横行している。いわゆる「見積もり無料!」というものである。建築家住宅においても特殊な状況を除いてほとんどの場合工事業者選定のために「相見積もり」をとる。しかし、予算が厳しい場合は3社程度ではおさまらず10社におよぶこともある。現在の慣習では工事業者も「無料」で見積もりを引き受けてくれているが、本来「見積もり」というものは立派な一つの業務、仕事である。それが「無料」とは何事か!ともっと工事業者は怒るべきである!弊社は見積もりに関して、設計契約後に行っています。自分は工務店の現場監督経験があるので積算業務に関しては設計事務所だけしてきた人間よりも精度の高さには自信があります。予算に合わない場合には、何回もやり直します。何回も・・・設計と積算と現場監督が一人の人間がやる強みだと思っています。家一軒の見積もりがどれだけ大変かということを建て主の方も理解していただけると思っています。

さて見積もりが不調に終わった工事業者は当然その経費を他の物件に上乗せしなければならない。そうやって工事費はどんどん高くなっていくのだ。別の仕事の経費が自分の家に上乗せされて気持ちの良い建て主はいないはずだ。テレビやニュースで毎日のように伝えられる建設業界の不明瞭な資金の流れに歯止めをかけたいのであれば、建て主自身が行動するべきである。他人ごとではないのだ。年間100万戸近い家が建っているということは年間100万件以上の見積もり行為がおこなわれており、相見積もりに対して建て主が1社当たり5万円程度でも経費を払うようになればニッポン全体の住宅コストは必ず下がる。5万円が高いというのであればせめて菓子折り程度の謝礼で工事業者の労をねぎらうべきであろう。

オープンシステムはこのような無駄を省き、ガラス張りの透明性のある価格の可視化を積み上げていきます。徹底的に積み上げた結果、満足いくプラン、価格が現実的になっていくのです。他の不調に終わった現場の経費など上乗せされるはずもない分離発注の家創りを1人でも多くの人に届けていきたい。分離発注でなくても透明性を保った提案を心掛けてくれる建築家が増えてくれることを期待してならない。自分もそうありたいと思っています。

それでもあなたは、プラン無料にこだわりますか?

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