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20194/1

ガテン派

施主とともに自ら現場で汗をかいて腕を振るうことに快感を覚えるタイプを「ガテン派」という。もちろん「ローコストでお願いします」という建て主の常套句に対して「じゃあ、一緒にやりましょう!」と応え、建て主を「ガテン派」ワールドへと引き込んでいく。ペンキや土壁を一緒に塗ったり、モザイクタイルを張ったり、壁に子供の手形とったり、結構住宅のなかには素人でもできることが多く存在している。

日本の職人さんというのは、そもそも世界的に見ても几帳面ですべてを「きっちり」仕上げないと気がすまない。もちろんそれは長い日本の歴史のなかで建て主が求めた几帳面さに応えた結果であるが、彼ら「ガテン派」の建築家にとってはどうもそれが物足らないらしい。「もっとさ~~「ザックリ」としあげられないかね~~」が口癖で、人の手が入った跡、手垢が残ったようなものに対する嗜好があり、今の世の中の既製品、工業製品、規格品のオンパレードに対してどうも納得いかない。

それを「ローコスト派」とは違うアプローチでローコストを成功させ、なおかつ自分の「ザックリ」とした作品性を保つことができるのである。「ガテン派」は一応設計事務所であるが、その事務所にはマイ電気のこぎり、マイドリル、マイジグソー、マイサンダーなどありとあらゆるマイ工具が揃っておりいつでも出動準備は万全である。しかし、うっかりあまりの現場の楽しさに溺れてしまうと彼ら「ガテン派」の建築家たちは建設業登録をしてしまうことがあるので要注意。「建築家住宅」が欲しかったのに、さらに骨太の「建築家住宅」になってしまっては、泣くに泣けない。

本来建築家はその業務区分上、現場においては「釘一本打たない」不文律があるが、こと住宅においては結構不自由なことなのである。誰でもできる日曜大工的なことをわざわざ腕のいいプロに任せる必要はないと思っているし、ペンキくらいは建て主でも塗れる。建て主がペンキを塗って少々色ムラがでたからといって本来それぐらいのことで「建築家住宅」の作品性が損なわれるものではない。実は「ガテン派」の建築家たちはそのあたりから「建築家住宅」に変革を起こそうとしているので、今後大いに増えていく可能性がある。


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